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帰国の朝、 |
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ストライキは
解除された
-ガタン ゴトン-
心拍音が戻ってきた。
さすが・・・New York
ゆっくりと朝の光が
街を包む。 |
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アメリカン・ドリーム
“夢はどこから始まるんだろう” |
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ふたりで歩く石だたみ
カツ コツ カツ・・・
カツ コツ カツ!?
そうか!
これが夢の足音か!
もう・・・始まっているんだ
・・・ここから。 |
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「New York楽しかった」
「ありがとう」
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必死に
あなたの笑顔に
会いに来たの。
そうしたら、
夢の始まりが分かった。
だから、
私こそ・・・
ありがとう。
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大切な人に
あと何回
「ありがとう」を
言えるのだろうか。
そして
これから出会うあなたに
いつ伝えられるのだろうか。
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To top |
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地下鉄の改札を
ふたりで通る。
でも、乗るのは
ひとり。 |
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流れる涙に構わず
笑顔で手を振った。 |
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「あっ。閉まっちゃう」
ドアの向こうで、
小さくつぶやく声が聞こえた。 |
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・・・、
ひとり
泣いているだろうな・・・。
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車窓から遠ざかる
妹と110 Streetを
心に刻んだ。
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また、必ず会いに行くよ。 |
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別れは、 |
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距離も
時間も越えて
あなたを
思うためにある。
だから・・・、 |
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いつも前へ。
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